40年以上放置バイク再生してみる
山間集落の倉庫から発掘された2台のボロ古い原付。
スーパーカブではなくヤマハ・メイトの初期型。1967~1969年頃のU5型。50cc2サイクル機関。
実に50年以上経過したバイクですが、エンジンかかりそうだったので引き取ってきました。
鉄くずの値段で。
平成世代のメイトは新聞配達時代に何度か乗ったことがあり、2サイクルエンジンの勉強用に一台ほしいなと思っていたところでしたが、これはちょっと古すぎるのでは・・・
こっちは見た感じ状態が良さそうでした。恐らく1969年式のU5最終型、しかもセル付き。
半世紀前の個体ながら色ツヤがありシートも破れておらず、当時物らしきタイヤは空気満タン。
だいたいバキバキに割れているプラパーツ・シールドも変色すら無く完璧に残っている。
シリンダー圧もあるし、これなら割と簡単に乗れるように出来そうな気がします。
ホントはこれだけ引き取ってくるつもりだったんですが、ボロい方も一緒に持ってってとのことで2台共やってくることに(^^;; まあ部品確保の意味合いでは2台あれば安心と言えば安心。
引き取りの道中。山間の日暮れは早い。
商用バイクなら、我がハイゼット汎用バンにも積載可能なのでどんどん増えます(゚∀。)
走行距離170km?所有者曰く、乗らんままずぅっと前から放ってあったと・・・
んなアホな。と思っていましたが・・・
随所に新車時のビニールカバーが残っているあたり、これは本当なのでは・・・。
サイドカバーには国鉄型の車内形式プレートのような透かし彫りのエンブレム。
このあたりの頃のモノづくりは本当に造り込みが深い。
有難いことに純正車載工具もちゃんと残っていました。
とりあえずキャブレターの分解清掃から。
ロータリーディスクバルブのためクランクケースに直付けされてます。
こんなん初めてお目にかかりました。下はオイルポンプ、幸い漏れ等は無くきれいでした。
少なくとも40年以上放置とのことでゲロゲロの状態を想像してましたが、拍子抜け。
心配なワイヤー類も固着しておらずそのまま使用可能。すぐ復活出来そうな感じでした。
フロートチャンバーガスケットは紙製で当然劣化して終わってましたので、新たにシートからセッセと切り出してますが、実はコレまだ純正新品出るようです。品番127-14184-00、モノタロウであっさり出てきます。無駄な労力でしたが、コスト的にはこっちの方が安上がり?
フロートに穴空いてなくてよかった・・・と思いつつ品番ググってみると、まだメーカーに在庫あるようです(驚 いやぁ、意外と維持しやすいんじゃね?
腐敗ガソリンが少量残っていたものの割と錆びの少なかったタンクを水洗い&錆取り。
燃料ラインのゴムホースも交換かな?と思いましたが、まだ弾力もあって使えそうだったのでそのまま。よっぽど保管環境が良かったのだと思われます。
そしてキック4~5回ほどで真っ白い煙を吐きながら長年の眠りから覚め、すぐに走れる状態に。
ちょっと試走してみたところ、驚くほど加速が鋭くまるで新車のような感覚がありました。
オドメーター170kmは伊達じゃないのかもしれません。
しかもまさかの12V電装でバッテリー点火のためキーONでライトが光ります。
もちろんセルスターターもバチバチに元気な状態で、瞬く間にエンジンがかかります。
このエンブレムかと思っていた箇所もポジションランプでした。行灯メイトだったのね。。。
夕闇の中、ヤマハの看板を掲げて走るのかぁ~wこれは渋い!w
そして今回交換した部品と言えば劣化したガスケットと油脂類のみ。ほとんどお金かかってません。
仕事の合間でぼちぼちやっても3日ほど、1万円のガラクタが使える原付バイクに変わりました。
結局あまりにもあっさり直ったために、2台目のボロも修理に取り掛かるという(^^;;;
つづく
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何度目?フロントフォーク交換
今の主な趣味になっている原付の雑記・修理記もぼちぼち書いていこうと思います。


こちらのスーパーカブ1号機は高校時代からの主力選手。平成5年式ホンダC50改。
一昨年エンジンを90ccへ交換、黄色ナンバーへ移行しあちこち旅へ出掛けました。
通算15万キロを超えましたが、今でも実家定期運用(片道80km)をたまに代走している他、
ごく稀に撮り鉄運用もこなします。今年は元旦のみでしたが。
一昨年もらい事故の影響でフロントフォークが曲がったので去年程度の良い中古へ交換。
が、年式の違いで微妙に合わずグラついていたのをまあイケるだろと放置していたら、最近笑えないぐらいグラついてきたので車台番号が確認出来る中古部品を入手し再度交換へ。
交換するものをよ~~く観察してみたら、2センチ程ねじ切り範囲が短いことが判明。
平成3年式と平成5年式のパーツですが、同じカブでも些細な仕様変更で痛い目見ます。
ちなみに、新品は既にもう出なくなってました。3~4年前はあったのに・・・。
しかしもう何本目やろなぁ?今回のは大事にせななりません。
新車当時のはトンネル内の落下物でひん曲がり、その次のは峠で刺さり。。。
そのたんびに、自前で増設したライトの煩雑な配線に手こずります。我ながらアホです。
もう焼きそば調理は懲り懲りよ。
それでもフレームが曲がってないので今でも乗っていられるのはもはや奇跡と言えます。
いやいや、有難いことと思って一層の安全運転を心がけねば。
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